2012年度春学期の研究会1(仏欧研究)及び2(哲学入門)予告

研究会B(1)・月曜4限~
《現代フランス~ヨーロッパ研究(歴史からのアプローチ)》のシラバス概要

目的と手法
 現代のフランス、またはヨーロッパ(全域or特定の地域)に関して、政治や社会文化など、アクチュアルなさまざまの事象ないし問題を研究することを目的とします。「現代」への関心に裏打ちされるのであれば、古い時代を対象とする研究も受け入れます。

 本研究会の特徴は、上記の研究を、西洋史の「通史」を学びつつ(学び直しつつ)、歴史学的視座を大切にしながらおこなうという点にあります。

 現代世界は、革命のような大きな構造変化を経た場合でも、実は過去と断絶してはいません。むしろ、過去から継続するひとつの展開の新たな一局面として存在しています。ですから、政治であれ、経済であれ、文化であれ、現代の事象を的確に理解しようするならば、歴史的背景を学ばなければなりません。未来に向かって何らかのヴィジョンを示そうとするときにも、歴史的知見が不可欠です。

 というわけで、本研究会では、大きすぎるテーマを設定してやみくもに調べるのではなく、また、レディメイドの「解釈格子」を研究対象に適用して現実をカッコよく「解読」するなどということをするのでもなく、むしろ正攻法で、高等学校の世界史の授業で扱われるようなヨーロッパ史の基本的な流れを把握し、基礎的な知識を確認しつつ、テクストや最新の資料・データに基づいて、学問的裏付けのある研究を遂行します。

 今日的な現象とそのデータを歴史の文脈の中に位置づけながら一歩ずつ研究を進めるというやり方は、エキサイティングというよりは、かなり地味な印象を与えることでしょう。しかし、たとえ地味であっても、過去から現在へ、そして未来へと続く長いスパンの歴史の厚みと継続性の中で現代のあり方を捉えないかぎり、真に有意な未来への展望を見出すことも、有効な政策をデザインすることも叶いません。いいかえれば、同時代の政治、経済、文化等の〈真実〉をつかみ取ろうとする者が注目すべきは、観念的な未来から逆算された「現在」ではなく、実証的に確認できる「歴史の中の現在」なのです。


2012年度春学期の内容

① 輪読(グループワーク)
 フランソワ・ギゾーの1828年の著作、『ヨーロッパ文明史』を共同で読み解きます。数人の参加者からなる発表グループが文献の内容を要約するとともに、そこで議論されている歴史的出来事について解説します。発表グループには、セミナーで議論すべき論点を提示することも求められます。

 ※ 輪読文献
 フランソワ・ギゾー(1828)『ヨーロッパ文明史(新装版) ― ローマ帝国の崩壊よりフランス革命にいたる ― 』安士正夫訳、みすず書房、2006年。

 フランソワ・ギゾー(Francois Guizot)(1787-1874)は、フランスの歴史家、政治家。1830年に始まる七月王政(オルレアン朝)で首相を務めたことで知られていますが、れっきとした学者でもあり、学問研究を通して、ローマ帝国の瓦解からフランス革命にいたるヨーロッパの文明の流れに見事な歴史的展望を与え、ヨーロッパの文明の構造を明らかにしました。

 『ヨーロッパ文明史』は、ギゾーの卓越した知力と想像力の結晶と目され、多くの言語に訳されています。邦語訳も複数存在します。福沢諭吉先生の『文明論之概略』に多大な影響を与えたことは、特筆に値するでしょう。ギゾーの歴史観は、現代の教養あるヨーロッパ人の歴史認識の底辺に深く浸透しているという点からも注目に値します。

 この文献を輪読し、ギゾーの歴史観や研究手法、さらにギゾーの歴史観とわれわれがすでに持っている歴史知識 ― 固定観念? ― との差異などを議論することを通して、現代フランスおよびヨーロッパの政治・社会・文化等をどのように理解することができるかということについて考えていきましょう。

② 個人研究と発表
 参加者は一人ひとり、必要なら指導教員と相談しながら、このシラバスが提示している本研究会の趣旨に何らかの形で対応するテーマを設定し、自分なりの目標を定め、セミナーで2~3回の発表を行いながら研究を進めます。現代のフランス、またはヨーロッパの全域、あるいはその特定の地域を主なフィールドとしてください。「現代」 ― われわれの同時代 ― に関する問題意識が背景にあるのならば、古い時代のことを調べるのもOKです。

 参加者それぞれが、個別具体的なテーマを設定して研究を進めていくことが期待されますが、未だテーマを特定するに到らないという場合には、何らかの重要文献を読み、その内容をまとめ、コメントするという形を採るのも、卒論・修論等へ向かう研究プロセスとして、けっして悪い選択ではありません。

 とにかく、一学期間をかけて、たとえ小さなことでも何か一つ成し遂げることが重要です。学期末にタームペーパー書き上げ、堀研恒例の合宿(2泊3日、参加必須)での最終発表を終えたとき、ひとつの達成感が残るように頑張ってもらいます。


研究会B(2)・木曜4限~
《哲学入門 ― よく生きる&共に生きるために ―》のシラバス概要

■目的と方法 
 哲学する(=個人として「よく生きる」ために、且つ他者たちと「共に生きる」ために、物事を根元的に問い直し、考える)ことを学ぶのが、第1の目的です。

 本研究会の特徴は、この目的を見据えて毎学期、西洋哲学を代表するような必読の著作を一冊、または複数冊、メンバー全員共同で批判的検討を加えながら熟読し、完読するというところにあります。

 一般に想像されていることとは裏腹に、哲学という学問は、理論や知識である以上に、活動・実践です。それを学ぶにはどうすればよいか? 過去の偉大な哲学者が残した著作を丹念に読み、できるかぎり正確で深い理解に努めながら、その著者と対話するかのように、自分の頭で考えるのが一番です。

 というわけで、本研究会では、哲学史の本を受験勉強風に丸暗記するのではなく、また、知的スターとして世人の憧れの対象となっている現代哲学者たちの本をやみくもに漁(あさ)って結局つまみ食いに終わるのでもなく、むしろ正攻法で、時代を超えて残った古典的名著を、基本的な概念の定義を確認しつつ、立論の厳密さを検討しつつ、じっくりと読み進めます。

 その上で ― これが本研究会の第2の目的なのですが ― 大学院生、卒業プロジェクトの履修者、そしてテーマ研究をやってみたい人には、輪読で培った哲学的スタンスと思考力を元にして一歩、二歩踏み込み、次の三つのタイプのいずれかに分類されるような研究を試みてもらいます。

①思想上の何らかの概念や問題について、複数の哲学者のテクストを批判・検討したり、援用したりしながら、自らひとつの試論に到ろうとする。=哲学

②特定の哲学者の思想や、思想上の何らかの問題をめぐる複数の哲学者の思想的探究の経緯を、それらの深い部分まで明らかにしようとする。=哲学史研究

③哲学的視座に立って、政治、社会、文化、教育、環境、メディアなどの具体的諸問題の根元に光を当てることで、問題解決に寄与しようとする。=応用哲学
#実際、高齢化から移民問題まで、学校のあり方から現代芸術の混迷(?)まで、あらゆる問題の核心には、哲学的な問い ― (例)老いとは? 他者とは? 権威とは? 美とは? ― が横たわっています。基礎医学に基づく臨床医学があるように、哲学に基づく応用哲学(←けっして万能ではないでしょう)があり得るはずです。


■ 2012年度春学期の内容

① 輪読(原則的に、メンバー全員)
 2012年度春学期には、18世紀ドイツの哲学者イマヌエル・カントの『判断力批判』(1790)を読みます。現代における共生という法哲学・政治哲学的課題との関連ではカントの全著作中でも最も重要と目されている本です。美と目的性のテーマを追究したこの名著は、「われわれは何を希望することができるか」という人生の究極の問い ― 意味の問い ― に対応しています。

 本研究会では、2011年度春学期にカントの『純粋理性批判』(=第一批判書)を、同秋学期に同じく『人倫の形而上学の基礎づけ』(1785)と『実践理性批判』(1788)(=第二批判書)の読解に取り組みました。2012年春学期から本研究会に参加する人は、いきなり第三批判書の『判断力批判』を読むわけで、容易なことではありませんが、思い切って食らいつき、時間をかけて苦闘すれば視界が開けていくでしょう。 
 ※ 輪読文献 
 ・『カント全集、8:判断力批判(上)』、岩波書店、1999年。
 ・『カント全集、9:判断力批判(下)』、岩波書店、2000年。

 (現在品切れであるなどして容易に入手できないため、研究会でコピーを用意します。)
 なお、オリジナルのドイツ語版、仏訳版、英訳版などを参照することを推奨します。

 参加者はテクストをただ漫然と通読するのではなく、まず自分自身で徹底的に熟読した上で共同討議に参加してください。そして、自分の「読み」を、担当教員を含む他のメンバーの「読み」、とりわけ各回のレジュメ担当グループの「読み」と突き合わせることを通して検証していくのです。本気で取り組めば、必ずや貴重な発見があることでしょう。学期末には、恒例の合宿(2泊3日、参加必須)において、メンバーそれぞれが、輪読文献に関する自分なりの考察を発表することになっています。

② 個人研究と発表(大学院生、卒業プロジェクト履修者、希望者)
 大学院生、卒業プロジェクト履修者、そしてテーマ研究をやってみたい人は、このシラバスが提示している本研究会の目的に何らかの形で対応するテーマを設定し、自分なりの目標を定め、定例セミナーでときどき発表をしながら、また必要なら個人的に指導教員に相談しながら、ステップ・バイ・ステップで、研究を進めてください。学期末には、修論、卒論、またはレポートと、合宿での口頭発表により成果を形にしてもらいます。


■注記
 上記2つの研究会(ゼミ)は、いずれも堀茂樹研究室の核を成す、いわば一対(いっつい)の研究会です。このさい深く堀研に関与するかたちで濃密な勉強をしてみたいという気持ちの人には、両方とも履修することを推奨します。いずれにせよ、両研究会はふだんから研究室空間を共有するのみならず、サブゼミなどを相互乗り入れ的に実施します。また、2泊3日の学期末・最終発表合宿をはじめ、研究室恒例のいくつかのイヴェントは合同で行います。
 サブゼミとしては、「哲学の基本概念」、「西洋史の基礎知識」、「フランス語原典講読(中上級)」などの開講が予想されます。
 在学生の履修申請メールの〆切は3月24日(土)24時00分です。
 詳細は、以下のサイトへ。
http://vu8.sfc.keio.ac.jp/course2007/seminar/p_syll_view.cgi?yc=2012_36598 (仏欧研究)
http://vu8.sfc.keio.ac.jp/course2007/seminar/p_syll_view.cgi?yc=2012_36599 (哲学入門)

大雑把な活動報告

 10月初旬以来、ここに研究会活動j記録を書くのを怠ってしまいました。
 学内で非常に多くの運営上の役職に任命されたために文字どおり忙殺されていたというのが私(堀)の言い訳ですが、SFCにおける「研究会」の重要さに鑑み、正当に通用する言い訳では到底ないなと思います。しかし、今更3ヵ月も遡って書き込むことに意味があるとも思えないので、以下に総括的メモを残しておくことにします。
 今学期の堀研究会「哲学の基礎とその応用」の主な活動は、カントの『人倫の形而上学の基礎づけ』と『実践理性批判』を対象とする輪読でした。いうまでもなく難解な哲学書ですが、最初は戸惑っていたメンバーも次第に強い興味を示し、段々と深くテクストを読み込むようになって、木曜4~5限の定例セミナー(及びその準備をするグループワーク)が回を重ねるごとに尻上がりに充実してきた印象があります。実際、ほとんどのメンバーが文献を完読し、期末レポートの作成・提出を終えました。私は現在、それらのレポートを読んでいるところです。学生諸君は、2月2日~4日の合宿での最終発表の準備に入っていることでしょう。その発表が終われば、学期始めの初志を貫徹したことになります。
 なお、上記定例セミナーの活動に加えて、今学期は金曜4~5限に原則全員参加のサブゼミ「哲学の基礎」を実施しました。このサブゼミは大抵の場合、清水瑛子君(総合政策学部4年)が、内容の濃いある哲学概説書(フランス語)を読み込んできて詳しく報告するという形をとりました。参加した全員にとって、哲学のいくつかの基本概念を学ぶとともに、哲学的思索への啓発を受ける機会になったと思います。(H.)

2011/10/7(金)のサブゼミ「哲学の基礎」

サブゼミ「哲学の基礎」の第2回目をおこなった。
【日時】第4時限(14:45~)→第5限。
【場所】λ207
【発表内容】
「理性と現実」、そのイントロダクション(その2)
(Alain Renaut: La Philosophie, Odile Jacob, 2006.よりのレジュメ+解説)
【報告者】清水瑛子
*科学的理性/形而上学的理性/実践的理性 ― なぜ理性は経験の限界を超えていくのか? ― 理性と現実に関するへーゲル的立場、ハイデガー的立場、二つの立場の意外な共通点 ― 第三のモデル:カントの理性批判:①システムの完成不可能性、②理念の統制的原理

2011/10/6(木)の定例セミナー

4限(輪読)
【時間】第4時限(14:45~16:15)
【場所】λ207
【輪読範囲】『人倫の形而上学の基礎づけ』(岩波・カント全集版)pp.32~52
【発表者】塚本隆太、森永泰基、鈴木美紀

5限(個人研究計画発表)
【時間】第5時限(16:30~18:00)
【場所】λ207
【発表者】
○神谷健『前期ハイデガーにおける目的論と妥当の問題』
 ハイデガーが求める存在とは善のことにほかならない。ハイデガーの哲学が広い意味での目的論的構造を成していることを明らかにしようとする論文の構想を語った。
○梅田晃実『変容する男性同性愛表象にみる「作られる同性愛」について』

2011/9/30(金)のサブゼミ「哲学の基礎」

サブゼミ「哲学の基礎」の第1回目をおこなった。

【日時】9月30日(金)、第4時限(14:45~)→第5限。
【場所】λ207
【発表内容】
「理性と現実」、そのイントロダクション
(Alain Renaut: La Philosophie, Odile Jacob, 2006.よりのレジュメ+解説)

【報告者】清水瑛子
*科学的理性の定義 ― 形而上学的理性のロジック (理性の運命/弁証論的論理とは/理性と悟性の関係、あるいは弁証論はどのようにして生じるか/悟性の推論/理性の推論とその問題/理念の実体化という越権行為) ― 実践的理性(18世紀~)あるいは「べき」を考える理性 ― 実践理性への疑念(オーギュスト・コント的実証主義/マックス・ウェーバー的実証主義)……

2011/8/29(木)の定例セミナー

4限(輪読)
【時間】第4時限(14:45~16:15)
【場所】λ207
【輪読範囲】『人倫の形而上学の基礎づけ』(岩波・カント全集版)pp.5-31の輪読
【報告者】太田麻子、野末和夢、翁長駿次

5限(個人研究計画発表)
【時間】第5時限(16:30~18:00)
【場所】λ207
【発表】
○内山真莉子『理性と信仰の問題、哲学的知・宗教的知について考える』
 「『信仰する』という人間の態度を、合理的に説明することはできるのか」という問題意識の提示。まず、ジョン・ヒック『宗教の哲学』邦訳1994年.を読む、という。
○清水瑛子『現実性とはなにか ― カントにおける内在的超越性としての現実 ― 』(仮題)
 これは卒業論文の計画発表。「有限な存在者としての自らの限界について反省した上で、単なる心理的な慰めに留まらない現実性を見出すことがもしできるとしたら、それは一体どのようなものであろうか。」

初回セミナー(2011/9/22)とシラバス一部変更

 9月22日4限~5限、堀研究会「哲学の基礎とその応用 ― よく生きる&共に生きるために ― 」の初回セミナーとして、研究室の現役メンバーほぼ全員でミーティングを行い、秋学期のスケジュールを決めました。
 シラバスでは、『人倫の形而上学の基礎づけ』と『実践理性批判』のみならず、『判断力批判』も輪読する予定でしたが、相談の結果、『判断力批判』については断念することに決しました。カント哲学の中でも道徳哲学に絞って、テクストの集中的な熟読に努めようという趣旨です。『判断力批判』は、春学期の特別研究会(申請予定)の機会に取り上げることとなるでしょう。
 今期は学部生16名を中心に、大学院生等5、6名も加わって、約20名余で研究会活動を行っていきます。22日はセミナー後の夜、予定どおり湘南台で親睦会をおこないました。(S.H.)

「西洋史」サブゼミ開設のお知らせ(一般参加可)

2011年秋学期から、サブゼミ『西洋史 ― 現代世界への歴史的アプローチ ― 』を開設します。

リーダー:中嶋洋平君(フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)政治研究系博士課程)


1.目的

 2011年秋学期より「西洋史」をテーマとしたサブゼミを開催することにしました。残念ながら現在のSFCでは教職課程用の講義以外に西洋史に関する講義は開講されていません(「東洋史」関連講義は2つ存在します)。
 現代世界は過去から脈々と受け継がれてきた歴史の延長線上に存在しているのであり、政治や経済といった現代の事象を深く理解しようするならば、それが抱えている歴史的背景を学ぶ必要があることは言うまでもありません。現代世界を真に理解し、未来に対し何らかのヴィジョンを示そうとするとき、われわれがいかなる時間軸の上に立っているのかについての知見は必ず要求されます。
 本サブゼミは西洋史の「通史」を学ぶ(学び直す)ことを目的とします。つまり高等学校の世界史の授業のように西洋史の基本的な流れを確認することで、基礎的な知識を得ていくことになります。
 なお、本サブゼミは、堀茂樹研究室のメンバーでない学生の参加も歓迎します。


2.開催日時・場所、形式

 毎週水曜日3限(13:00〜14:30)。
 ラムダ207号室(共同研究室)(ただし少人数の場合はイオタ503号室に変更する可能性あり)。
 2011年秋学期の間は基本的に、19世紀ヨーロッパの政治史を専門に研究している中嶋洋平君(EHESSで本年12月博士号取得見込み。本年10月より二松学舎大学非常勤講師)が講師を務め、レジュメ作成・発表を担当する形式での実施となります。ただし、レジュメ作成・発表の担当を希望する参加者がいる場合はその人に任せます。


3.使用するテキスト

 『西洋の歴史<古代・中世編>』、ミネルヴァ書房、1988年。
 『西洋の歴史<近現代編>(増補版)』、ミネルヴァ書房、1998年。
→ 2冊合わせて5040円ですが、サブゼミに参加する場合は購入してください。


4.参加方法、その他

 当研究室のメンバー以外で、このサブゼミに参加したい方は、hori@sfc.keio.ac.jp(堀)までメールで申し込んでください。
 毎回のサブゼミの内容については後日発表します。
 本サブゼミの初回は、堀研の本ゼミ第2回目が行われた後、つまり2011年10月第1週に行う予定です。

来学期(2011秋)の研究会シラバス

2011年度秋学期の堀研究会シラバスを公開しました。
●閲覧は http://vu9.sfc.keio.ac.jp/project/view.html から。 (シラバス本体には、学内からのみアクセス可のようです。)
*実施形態: A型(週2コマ)
*研究会のタイトル: 「哲学の基礎とその応用 ― よく生きる&共に生きるために ― 」
*正規の定例セミナー(輪読と、任意の個人研究報告): 木曜4限・5限
*サブゼミ「哲学の基礎」(原則全員参加): 金曜4限~5限
*サブゼミ「世界史」(仮称、任意参加): 水曜3限
*履修申請メールの〆切は9月19日(月)24時00分。9月21日(水)までに選考します。


●主な活動は次の三つ。
①古典的哲学書の輪読(メンバー全員)+討論: 
― イマヌエル・カントの『人倫の形而上学の基礎づけ』、『実践理性批判』、『判断力批判』を読みます。
②哲学の基本概念の学習(メンバー全員)+討論:
― 2011年度秋学期は、理性と現実界に関して、理論と経験、証明、解釈、生物、物質と精神、真実といったテーマもしくは概念を検討します。
③個人研究の遂行および発表(希望者+卒業プロジェクト履修者+大学院生)+討論
― 個人研究のテーマは、過去の哲学者の思想を考察することに限られてはいません。それどころか、グローバリゼーション、個人主義の先鋭化、技術の自己目的化といった現代世界の加速度的変化を踏まえた上で、特に美術、文学、スポーツ、メディア、子供、老人、家族、男女関係などをめぐる現代社会文化の変容に注目し、そこから人生の意味や価値の問題に関する新しい知見を引き出そうとすることを推奨します。


●なお、2012年度春学期からは、当研究室の研究会をB型2つに戻し、およそ次のようにする予定です。
B型(1): 近現代フランス及びヨーロッパ研究(仮称)
B型(2): 人間を問う ― 思想書・文学書を通して ― (仮称)
 このように名称と形態は変わりますが、ここ数年続けてきて、今年度秋学期にも継続する哲学の古典の輪読と断絶するわけではありません。それどころか、『実践理性批判』、『判断力批判』の熟読は、2012年度以降のゼミ活動へのよい基礎を形成するはずです。 
 いずれにせよ、サブゼミ「哲学の基礎」は来年度も続けることになるでしょう。また、「○○とは何か」という形で物事の本質を問う哲学的な問いと、堀研の活動は切っても切れない関係にあります。

7月31日(日)~8月2日(火)学期末合宿:最終発表会

恒例の2泊3日、学期末合宿を行いました。

【日時】7月31日(日) 12:30~8月2日(火)10:00
【場所】「マホロバ・マインズ三浦」 〒238-0101 神奈川県三浦市下浦町上宮田3231
【参加者】研究室メンバー全員+OB・OG
    (OB内村尚志君&塾派遣留学(仏・ニース大)帰り・太田麻子君)
【費用】¥17,500(宿泊費)+飲み会代(別途徴収)
【内容】個人発表(輪読内容に関する最終発表and/or個人研究最終発表)
    (発表時間:発表20分-質疑応答20分+コメントシートの交換)
【日程】
<7月31日>
13:00-13:20 打合せミーティング
13:20-14:00 林知弘 「純粋理性の運命:論争は永遠に続く?」
14:00-14:40 塚本隆太 「根源的存在者、語りえぬもの、宗教」
休憩
14:50-15:30 石綿健造 「『純粋理性批判』の現代日本社会への応用」
15:30-16:10 永来宏隆 「カント哲学における『道徳的世界』」
休憩
16:20-17:00 内山真莉子 「イデアが実在するということ ― プラトンの普遍性について ― 」
17:00-17:40 小松見知子 「中等教育における学力格差問題」
17:40-18:20 石川由美子 「フランスにおける少女マンガの受容について」


<8月1日>
10:00-10:40 吉田弘美 「形而上学をさせている『われわれの本性』とは?また、「必然的」であること。
10:40-11:20 窪田瑞輝 「空間と時間は本当にアプリオリか?」
11:20-12:00 中塚真麻 「カントの『純粋理性批判』を読んで ― 時間概念とわたし ― 」
昼休み
14:30-15:10 大戸航 「『限界事例からの論法』とその批判」
15:10-15:50 神谷健 「1928年のハイデガーにおける超越としての自由と非論理的なるものとの葛藤」
昼休み
16:00-16:40 梅原健太 「カントとヒュームの因果律への態度の差異」
16:40-17:20 清水瑛子 「純類理性の第三歩の意義について ― カントとヒュームにおける諸概念の比較を中心に ― 」


夕食後、深夜・午前?時まで、"打ち上げ飲み会"で皆打ち解け、愉快な時を過ごしました。


<8月2日(火)>
10:30-11:00 締め括りミーティング
11:00 現地解散。

7月21日(木)研究会&7月22日(金)サブゼミ

<7月21日(木)研究会>
4限(輪読)
【時間】第4時限(14:45~16:15)
【場所】λ207
【輪読範囲】『純粋理性批判(中)』pp.325-374
【発表者(敬称略)】内山、林、窪田
【発表時間】発表30分、議論60分+


5限(輪読)
【時間】第5時限(16:30~18:00)
【場所】λ207
【輪読範囲】『純粋理性批判(下)』pp.9-59
【発表者(敬称略)】梅原、石綿、清水
【発表時間】発表30分、議論60分+


<22日(金)「哲学の基礎」サブゼミ>
【テーマ】ハイデガー
【時間】第5時限(16:30~18:00)
【場所】λ207
【発表者】神谷 健
【発表時間】発表約45分、その後ディスカッション

7月14日(木)&15日(金)研究会

14日(木)4限(輪読)
【時間】第4時限(14:45~16:15)/第5時限(16:30~18:00)
【場所】λ207
【輪読範囲】『純粋理性批判(中)』pp.194-260
【発表者(敬称略)】神谷、中塚、吉田
【発表時間】発表30分、議論60分+

15日(金)5限(輪読)
【時間】第5時限(16:30~18:00)
【場所】λ207
【輪読範囲】『純粋理性批判(中)』pp.261-324
【発表者(敬称略)】永来、塚本、林、小松
【発表時間】発表30分、議論60分+